若いモンに譲らん!阪神左腕「先のことは考えないよ」

[ 2011年4月5日 11:47 ]

 阪神・下柳剛投手(42)が4日、甲子園での投手指名練習に参加。04年から8年連続となる開幕ローテーション入りを決めている左腕が、悲壮な決意を語った。

 「先のことは考えないよ。目の前の一戦一戦を集中するだけや」

 今季にかける意気込みが、言葉の端々から伝わってきた。開幕前に「1年間ローテーションを守り抜く」と語るのが、ここ数年の決意表明。それが復活を期す11年シーズンは、全く違うテイストとなった。胸中を支配するのは一戦必勝の誓いのみ。シーズンをトータルで考えるのではなく、とにかく目の前の1勝を取りにいく構えだ。

 この日は甲子園でブルペン入りし、その後は入念にショートダッシュをこなした。6日は練習試合・巨人戦(相模原)に先発予定。シーズンへ向けて最後の調整登板となる。

 同じ左腕では好調なルーキー・榎田が中継ぎ待機しており、虎視たんたんと先発の座をうかがっている。そんな若手優先の起用法もあって昨年は7勝、おととしは8勝と2ケタ勝利を逃してきた。味わったここ2年の悔しさを、力に変えるしかない。

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2011年4月5日のニュース