新井“快調”頑張ってます!慈善試合で8の6

[ 2011年4月4日 06:00 ]

慈善試合<横・神>9回無死二塁、この日4安打目となる中前適時打を放つ新井

復興支援試合 阪神6―0横浜

(4月3日 横浜)
 阪神・新井のプレーに、敵味方なく大きな拍手が起こった。ビジター球場でも関係ない。ファンと選手はひとつになった。立役者は「久しぶりにファンの前でゲームができた。あらためて応援してもらえることのありがたさも分かった」と安どの声をもらした。

 「4番・三塁」で先発出場すると横浜・三浦から3打席連続で安打を放った。9回の5打席目は無死二塁で福田から中前適時打。喪章をつけて臨んだ慈善試合は、前日の2安打と合わせ8打数6安打と打ちまくった。

 セ・リーグの開幕問題では、日本プロ野球選手会会長として主張し続けた。12日開幕を決めたパ・リーグとの同時開幕を要望し、スーツ姿で何度もリーグ側と話し合った。3月22日には日本プロ野球組織(NPB)の監督官庁である文部科学省にも足を運んだ。全ては東日本大震災の被災者を思っての行動だった。

 一時は、心労もあり練習試合で24打席連続無安打という日々もあった。前日に続き、この日も試合前、募金箱を持ってファンの前に立った。「多くの方から“一緒に頑張っていきましょう”とエールを送られた」と行動が間違っていなかったことを確信した。10万人以上を動員した2日分の集計はまだだが、慈善試合の収益は全額が寄付される。新井は今後も継続的な活動を行う方針だ。「被災者を思いながら全力でプレーしようと思う」。球界の支援はまだ始まりでしかない。

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