困った時の榎田!能見代役も5回無失点!

[ 2011年3月30日 06:00 ]

<神・中>中日を相手に5回無失点と力投をみせた阪神の榎田

練習試合 阪神6―0中日

(3月29日 京セラドーム)
 高いポテンシャルを見せつけるには、ベストオーダーの強竜打線こそふさわしい。阪神ドラフト1位の榎田(東京ガス)が中日との練習試合に先発し、5回1安打無失点。「普段通り自分のピッチングをしようと思っていた。結果的に0点で抑えられて良かった」と涼しい顔で振り返った。

 本来はウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で中継ぎ登板を予定。能見が発熱でダウンしたことで、代役として1軍での先発が巡ってきた。突然の先発だったが高校、大学、社会人と経験を積んできた24歳は動じず、高い対応力を見せた。

 「自分ではスクランブルと思っていない。今までは自分の先発や登板日も分からない中で毎日、準備していたので」

 無四球で役目を果たした左腕に「逆球でもボールの力が逃げない。バッターはタイミングが取りづらいんやろうな。ジョーカーとして使える」と山口投手コーチ。開幕は中継ぎで迎えることが決まっているが、ローテーションの谷間が発生した時は十分に先発マウンドを任せられる存在だ。

 中日3番・森野への投球は圧巻だった。第1打席はストライク、ファウルで追い込むと、内角低めに135キロ直球を投げ込んで3球三振。第2打席でも3球でカウント1ボール2ストライクとし、外角低めの134キロ直球に手を出させなかった。セ・リーグ屈指の強打者から2打席連続で奪った見逃し三振に、榎田は「森野さんに対しては納得のいくボールが投げられた」と胸を張った。

 「良かったんじゃないの。いいピッチングをしてくれた」と真弓監督も称えた。先発でも中継ぎでもOK。頼もしいルーキーは、2011年の虎投の切り札だ。

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2011年3月30日のニュース