セ、開幕再延期も…文科相ナイター自粛要請受け

高木文科相（右端）に震災対応策を報告する日本野球機構の加藤コミッショナー（右から２人目）、新井プロ野球選手会長（左端）ら

　プロ野球セ・リーグは２２日、文部科学省からナイター自粛などの要請を受け、開幕の再延期も含めた日程の変更について協議することを決めた。２４日に両リーグが緊急の理事会を開き、２６日には１２球団によるオーナー会議が開催される。

　高木義明文科相は２２日、同省を訪問したプロ野球の加藤良三コミッショナーとセ、パ両リーグの理事長、日本プロ野球選手会の新井貴浩会長（阪神）と会談。東京電力と東北電力管内での４月中のナイター開催を自粛するよう要請した。関係者によると、文科省は３月２９日に決まったセの開幕を延期し、４月１２日のパ・リーグと同時開幕することについても、選手会の要望に配慮して協議を進めるよう求めた。

　会談で高木文科相はセが両管内での４月５日以降の開催を決めたナイターについて「国民の理解は得られないと思っている」と語った。

　報道陣に加藤コミッショナーは「野球を超える問題になっている。どうすればいいか総合的に考える責務がある」と述べ、新井会長は「各大臣、副大臣の方が全員、選手会の意見がファンの声と言っていた。必ず（セの開幕日が）変わると思っている」と期待した。

　▼新純生セ・リーグ理事長（ヤクルト球団常務）の話　ナイターを自粛してほしいという要望があった以上、理事会で協議するのは当然。最終的には官庁の指示に全面的に従っていく。

　▼井上智治パ・リーグ理事長（楽天球団オーナー代行）の話　今の時点ではパの回答については特に指摘はなかった。１２球団がそろって、国難の中でどう行動すべきかを議論したい。