【西崎幸広の目】修正点わかった…斎藤は焦る必要なし

[ 2011年3月22日 13:41 ]

オープン戦 日本ハム3―12阪神

(3月21日 札幌ドーム)
 日本ハムの斎藤は15日ぶりの実戦登板で肩が軽すぎたのかもしれない。ブルペンでつくる肩と、試合で投げる肩の仕上がりは別もの。球威なし、変化球の切れは鈍い、コントロールも悪い――と見るべきところがなかった。体重が前に乗り切れてないから上体だけで投げている感じだが、打たれ始めて余計に力んだのだろう。右打者の内角を攻めないから踏み込まれてフルスイングされたシーンもあった。逆の見方をすれば、多少のごまかしではプロの打者は抑えられないということが分かって良かったのかもしれない。

 今後は低めへのコントロール、内角への意識など再確認しながら調整していくはずだが、焦ることは全くない。同じ過ちを繰り返す投手ではないからだ。なぜ打たれたか、なぜ点を取られたか分からない投手は実際、多いのだが、斎藤は修正点を把握しているはず。あと1、2回の調整登板で結果を残していけば、先発ローテーションには生き残れる。(日本ハムOB会長、元日本ハム投手)

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2011年3月22日のニュース