井川、再渡米「あとは野球で何とか頑張りたい」

[ 2011年3月21日 06:00 ]

無精ひげを生やして空港に現れた井川

 被災した故郷の茨城県大洗町を見舞うため、ヤンキース傘下のマイナーキャンプを離脱し一時帰国していた井川が、7日間の滞在を終えて成田発の日航機で再渡米した。

 帰郷中は大洗町と、自主トレ先のひたちなか市の災害対策本部を訪問。飲料水、カップ麺、乾電池、衛生用品などの救援物資を届けた。「海側は思ったより被害があった。水やガソリンが不足していて、テレビでは分からないことが分かった」。大洗町役場も津波の被害に遭い、町内は現在も広域で断水中。井川自身も1週間風呂に入ることができず、無精ひげを生やして空港に姿を見せると、早速、ラウンジでシャワーを浴びた。

 一時帰国の許可を出した球団は震災翌日の11日(日本時間12日)に10万ドル(約810万円)を寄付。「とにかく行動が早い。本当にありがたい」と感謝した。シーズン中も支援を継続する意向で「あとは野球で何とか頑張りたい」と決意表明。08年6月を最後にメジャーで登板がなく、現在は3A。5年契約の最終年で立場は厳しい。調整も「遅れているのは確か」と認めるが、今度は自らの投球で笑顔を届ける。

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2011年3月21日のニュース