東北ナイン 出場「苦渋の決断」も「夢の舞台」へ

[ 2011年3月18日 21:48 ]

 選抜高校野球大会の開催が決まった18日、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県から出場する東北高は校門前に「取材には応じられない」との掲示を出し、素直に喜べない複雑な思いをにじませた。

 東北高には多くの報道陣が詰め掛けたが、五十嵐一彌校長が「主催者の配慮を受け止め、出場という苦渋の決断をした。学校には賛否両論の意見をいただいている」とのコメントを発表しただけだった。

 震災後、ボランティア活動を続ける東北高の野球部員はこの日、室内練習を行い、甲子園での晴れ舞台に向け地元での最後の調整をした。

 野球部の河西利明部長は電話取材に「甲子園は選手たちにとって夢の舞台。いつも通りのプレーをしたい」と静かな口調で話した。ボランティアや練習を終えて宿舎に戻る野球部員らの表情は明るかった。

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2011年3月18日のニュース