九州国際大付・若生監督泣けた 仙台の夫人から逆に激励

[ 2011年3月16日 06:00 ]

第83回センバツ組み合わせ抽選会

 九州国際大付(福岡)は初日の第2試合で前橋育英との対戦が決定。だが、若生正広監督は自チームよりも、前任地で母校でもある東北の現状を心配した。

 正子夫人も仙台市内の自宅で被災。14日にようやく連絡が取れて「(電話で声を聞き)感動的だったよ。夜は避難所にいるみたいだが、お父さんは野球頑張ってねって、こっちが励まされて涙が出た」。東北・五十嵐監督は教え子でもある。「流された街には甲子園を楽しみにしていた同級生や友達もいる。生きていたらいっぱい応援してくれるはず。仙台に勇気や力を与えたい」として、白星でエールを送るつもりだ。

 ≪前橋育英 地元の期待胸にハツラツプレーだ≫春夏通じて初出場となる前橋育英(群馬)の初戦の相手は、九州国際大付。荒井監督は「ハツラツとしたプレーで、見る方を元気づけられれば」と意気込んだ。7日は群馬県庁で大沢正明知事を表敬訪問。上毛電鉄が選手たちの写真を印刷したヘッドマークを付けた応援電車を走らせるなど、地元の期待は大きく、まずは初戦突破を狙う。

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2011年3月16日のニュース