城島が実戦復帰で初安打 震災被害には沈痛

[ 2011年3月13日 06:00 ]

<神・中>9回裏1死二塁、城島は三塁内野安打を放つ

合同練習 阪神1―3中日

(3月12日 甲子園)
 ジョーが帰ってきた。昨年11月9日に左膝半月板の縫合手術を受けた阪神・城島健司捕手(34)が、中日との試合形式の合同練習の7回、金本の代打で“実戦”に復帰。この打席は二飛に倒れたが、9回の第2打席に左前打を放った。

 中日の4番手・平井の134キロカットボールを思い切り振り抜き、「前に飛んだやろ。大健闘。打って走って、切り返しの動きも問題なかった。痛みとかもないし」と振り返った。

 手術を受けた時点では試合復帰まで約6カ月を要する見込みだったが、驚異的なスピードで戻ってきた。2月は高知・安芸での2軍キャンプでキャッチボール、ランニング、フリー打撃など順調にリハビリ・メニューを消化。9日にスライディングを解禁し、打撃での出場には支障がなくなっていた。「もともと打つ方は心配していない」と真弓監督が言えば、和田打撃コーチは「(金本と城島の)2人は打席に立ったことが収穫」と話した。

 バッティングでは復活をアピール。開幕マスクへ、あとはワンバウンドの処理など膝に負担が大きい、捕手としての動きをクリアするだけとなった。だが、心からは喜べない。合同練習前には、東日本大震災について「(被害が)甚大でしょう。家族を残している人は心配でしょうし。チャリティーといっても、まだ事が落ち着いていないからね…」と沈痛な表情を浮かべていた。

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2011年3月13日のニュース