センバツ予定通り開催 被災校対応は臨機応変に

[ 2011年3月13日 06:00 ]

 日本高等学校野球連盟は12日、東北地方を襲った強い地震の発生を受けて大阪市内で緊急会合を開き、第83回選抜高校野球大会(23日から12日間、甲子園)を予定通り開催する方針で13日の臨時運営委員会に諮ることを決めた。組み合わせ抽選会も予定通りに15日に行う方向で準備を進める。

 大地震から一夜明け、高野連は情勢把握など対応に追われた。都道府県高野連を通じて、出場校を含めて硬式、軟式など全国約4200の加盟校の被害状況を確認。出場校の中で唯一連絡の取れていなかった東北(宮城)も、夕方に選手、監督らの安否が確認できたが、同校は「(15日の)抽選会に出席できるかどうかは分かりません」と話しているという。高野連は臨機応変に対応する構えで、山口雅生事務局長(59)は「14日の代表者会議や、組み合わせ抽選会は来られない出場校があってもやむを得ない。状況は刻々と変わっていく。そうなった場合にも、決して不利益にならないように考えるつもり」とした。

 同じく東北地方の光星学院(青森)は沖縄キャンプを打ち上げた前日、空路で東京に戻る予定だったが着陸直前に地震が発生。関西空港経由で那覇に引き返した。大阪行きの便が確保できなかったため、13日に再び那覇から東京に戻り、陸路か空路で大阪入りする。水城(茨城)の学校関係者は「選手を含めて学生は全員無事です。ただ校舎は柱に亀裂が入るなど一部崩壊しており、授業再開のメドは立っていません」と話した。

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2011年3月13日のニュース