余裕のイチロー「僕から言うことはない　見たままでどうぞ」

アスレチックス戦の１回、クーズマノフの右飛を好捕するマリナーズのイチロー

オープン戦 マリナーズ６―３アスレチックス

（3月7日 フェニックス）
　イチローのタイムリーはどん詰まりの当たりだった。２打席目初球。手元に小さく食い込む球に反応すると、小飛球がふらふらと上がる。中堅手が懸命に走り込むやや先にボールは落ち、三塁走者がゆっくりとホームへ走りだした。

　守備では大きな飛球を追い、楽々と捕球する場面が２度あった。「僕から（特に）言うことはないですね。見たままでどうぞ、と」。イチローは詳しく語らないが、強い風で落下点の予測は簡単ではなかっただろう。（共同）