松井 相変わらずの打撃不振も「味方」は健在

[ 2011年3月8日 06:00 ]

<アスレチックス・ブルワーズ>3回1死一、二塁、二ゴロ併殺に倒れた松井

オープン戦 アスレチックス5―4ブルワーズ

(3月6日 フェニックス)
 きのうの味方は、きょうも「味方」だった。アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が6日(日本時間7日)、ブルワーズとのオープン戦に3番・DHで先発。しかし3打数無安打に終わり「いいスイングをさせてもらっていない。タイミングが合っていない」と振り返った。

 オープン戦は12打席連続快音なし。紅白戦を含めれば14打席連続だ。この日は3回1死一、二塁から二ゴロ併殺に倒れるなど、ボールの上っ面を叩き内野ゴロ3つ。その打撃を相手ベンチの敵将ロン・レネキー監督が的確に解説した。

 昨季エンゼルスのベンチコーチを務め、松井にとっては打撃の調整役だった人物だ。指摘は鋭かった。「(昨季は)手首の返りが早すぎないよう、常に注意していた。ヒデキも“状態が悪いと右方向にゴロが多くなる”とよく言っていた」。初回の一ゴロはまさに説明通り。カーブにタイミングが合わず、体が突っ込んで手首の返りも早かった。

 ただ、試合前に松井と再会した同氏も「よく走れていたし体調もいい。アスレチックスは彼を獲得できて喜ぶと思うよ」と成功は確信している。敵将からの助言を待つまでもなく、ア軍首脳陣も「打ち込み日」を設け、復調を促すつもりだ。ジェラルド・ペリー打撃コーチは、「早ければ7日(同8日)から特打を組み込む予定」と明かした。

 7日は今季初めての連戦となるマリナーズ戦に先発する。「いい練習にはなっている。(打席が増えれば改善)すると僕は思っています」と松井は言った。昨季も17試合で打率・291、球団別最多の6本塁打と相性のいいマ軍戦で上昇へのきっかけをつかみたい。

 ▼アスレチックスボブ・ゲレン監督(松井について)まだ調整の段階だろうし、そのうち打つから心配はしていない。タイミングを合わせるのにはもう少し時間が必要だ。

 ▽エンゼルス時代の松井とレネキー氏 2人はキャンプ、シーズン中ともに松井がフリー打撃で守備に就くと、左翼付近で会話を交わすのが常だった。左投げで打撃投手も務めたレネキー・コーチは、雑談やジョークも交えた会話の中でコミュニケーションを密にするとともに、日々の打撃や膝の状態を確認。ソーシア監督とのパイプ役となっていた。

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