「恩人」の訃報にONもショック…

[ 2011年3月2日 06:00 ]

与那嶺要氏、死去

 与那嶺氏の訃報にONも悲しみのコメントを寄せた。

 ソフトバンクの王貞治会長は「小学生の時に後楽園球場で初めてサインをいただいたのが与那嶺さん」と、昔の記憶を明かした。のちに世界のホームラン王となる少年に夢を与えた大先輩であり、巨人では59年から2年間チームメートだった。「今の私がファンに接する姿勢は、その時の与那嶺さんの姿」。同じ一塁手だった与那嶺氏は世代交代を告げるかのように61年に中日にトレードされたが、王会長にとってはプロとしての原点を教えてくれた人。殿堂入りも同じ94年だった。

 長嶋茂雄・巨人終身名誉監督も多大な影響を受けた。「現役時代のアグレッシブなプレーに大きな衝撃を受け、野手とのぶつかり合いを恐れない激しいスライディングで、野球が格闘技であることを教えてくれた」と振り返る。74年に中日の監督として、巨人のV10を阻んだ与那嶺氏だが、その後は80年に長嶋監督の下で古巣・巨人の打撃コーチも務めた。日本球界に大きな足跡を残した戦後初の外国人選手は、ONにとって「恩人」だった。

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2011年3月2日のニュース