松井“在庫処分”に発奮!?古巣戦で真価発揮

[ 2011年3月2日 06:00 ]

<エンゼルス・アスレチックス>5回2死満塁、押し出し四球を選んだ松井(中)はエンゼルスナインの前で悠然と一塁に向かう

オープン戦 アスレチックス7-8エンゼルス

(2月28日 テンピ)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が28日(日本時間3月1日)、エンゼルスとのオープン戦に3番・DHで先発出場。2打数無安打ながら、しっかり打点を刻んだ。0―2の5回2死満塁で古巣ファンの声援も飛ぶ中、3ボールから内角直球を見送り、押し出し四球を選んだ。

 「ボール自体よく見えていたし、反応はまだまだでしたけどいい打席だったと思う」

 試合前は主力ハンターらに温かく迎えられたが、打席では違った。5回の好機で打順が回るとエ軍ソーシア監督はすかさず左投手マイヤーズを投入。左投手の昨季対戦打率・236のデータに沿った真剣采配だ。これに対し、松井も持ち味を発揮。「ヒットも四球も同じ」と語るア軍ビーンGMが描く「マネーボール」野球を体現してみせた。

 松井の昨季出塁率は・361。メジャー移籍後の押し出し四球は通算14個。75・7試合に1個のペースで、強打者ロドリゲス(ヤンキース)や、プホルス(カージナルス)らを大きく上回る勝負所での選球眼を誇る。

 試合前には松井の名前と背番号入りの赤いキャップが4000個無料配布。ただ在庫処分は逆に松井に力を与えてしまったようだ。「しっかりと打席を重ねていかないといけない」。松井が上々のデビューを果たした。

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2011年3月2日のニュース