開幕へ照準 斎藤“ヘビーローテーション”

[ 2011年2月23日 06:00 ]

ダルビッシュ(右)と並んでブルペンに入った斎藤

 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が、ヘビーローテーションで開幕に照準を合わせる。22日、ブルペン投球を3日ぶりに再開して力強く61球を投じた。下腹部の負傷から順調な回復ぶりに、首脳陣はオープン戦初戦の26日、ロッテ戦(名護)で中継ぎ登板を明言。その後は3月2日のヤクルト戦(札幌ドーム)、同6日の巨人戦(同)と中3日の間隔で登板することも内定。調整が遅れていた黄金ルーキーが急ピッチで仕上げていく。

 下腹部の傷が化膿(かのう)するアクシデントなど、みじんも感じさせなかった。3日ぶりのブルペンはダルビッシュと並んで、ハイピッチで堂々の61球。時折笑みを浮かべながら、力強い投球を続けた。

 「気持ち良かったですね。きょうは気持ちも乗っていけたし納得のいく球が投げられた。久しぶりにピッチングができたので楽しかった。投げられる喜びを感じました」

 エースとブルペン初競演した7日は、勢いに圧倒されたのかフォームを乱して投球途中でブルペンを退出した。この日は最後まで堂々とした立ち居振る舞いで、予定の40球も軽くオーバーした。完全復調したなら、遅れている調整を取り戻すために急ピッチでペースを上げる必要がある。梨田監督は「非常に良かった。いつでも実戦にいける状態」と26日のロッテ戦(名護)で中継ぎ登板させることを明言。その後はチームにとって今季本拠地初戦となる3月2日のヤクルト戦(札幌ドーム)、同6日の巨人戦(同)といずれも中3日で登板することも内定した。

 先発ローテーション候補の斎藤だが、開幕時に戦力であることが先決。指揮官はシーズンでの起用法をあらためて問われて「中継ぎ?それも選択肢の一つ」とした。9日間で3試合のヘビーローテーションは、他投手との兼ね合いもあり「3月上旬は中継ぎが多くなる」と芝草投手コーチ。当分は中継ぎで先発デビューの機会をうかがう。この日のブルペンでは正面だけでなく、真横からもビデオでフォームを撮影。投球後は体重移動、リリースポイントなどをダルビッシュとともに確認した。

 23日はキャンプ最後の休日。オープン戦まで残すは最終クールの2日間だ。「ここまで早いな、という感じ。順調にきている」という斎藤が、いよいよギアをトップに入れる。

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