松井 ゴジラ人形と対面!爆笑アスレチックス初合流

[ 2011年2月22日 06:00 ]

自分のロッカーに置かれた巨大ゴジラ人形に大笑いする松井秀喜

 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が21日(日本時間22日)、新天地でキャンプインを迎えた。チーム初合流の前日には昨季完全試合を達成したダラス・ブレーデン投手(27)がロッカールームに用意した等身大のゴジラ人形で、チームメートと大爆笑するなどリラックスムード。古傷の膝の状態も良好な今キャンプは、ヤンキース時代の07年以来4年ぶりとなるフルメニューで臨む。

 松井の2011年は笑いでスタートした。午前8時47分。クラブハウス到着と同時に、チームメートが一斉に背番号55のロッカー付近に集まってきた。何も知らされていない松井は、ナインの待ち伏せにまずビックリ。そして自身のロッカーに目を向けると、6フィート(約1メートル83)もあるゴジラの巨大風船人形が待ち構えていて2度ビックリだ。のけぞって驚く松井に同僚たちは大爆笑。湧き起こった拍手に「Nice to meet you guys(みんな初めまして)」と松井は手を上げて笑顔で応えた。

 「最初は全然気がつかなくて、これって言われて初めて気づいた。このように迎えてくれてうれしいですよね」

 仕掛け人は昨季完全試合を達成したブレーデンだ。松井の入団決定後、すぐにカーロン通訳に連絡して考えたドッキリ企画で「ゴジラが味方になったんだ。俺たちがどれだけ喜んでいるか知ってほしかった」。思い描いたゴジラ人形は手に入らず、仕方なくイーベイ(大手競売サイト)で風船人形を購入。19日の練習後、抑えのベイリーらと背番号55の黄色いユニホームに、今オフ日本を訪れた際ミズノショップで購入した白いスパイクも履かせる念の入れよう。

 「彼が来るなんて夢みたいだ。彼はプロ中のプロ。もし自分が投げている試合で本塁打を打ったら、欲しいと思っているおもちゃを何でも買ってあげるよ」とはしゃぐブレーデンに、松井も「(チームカラーと)同じグリーンだからいいじゃん。オークランドの球場に置いておきたいね」とゴジラ人形をすっかり気に入った様子だった。

 ナインとともに大笑いしたゲレン監督も「初日から他の選手と同じメニューを消化してもらう。打順は4番か5番。主にDHで使うが、外野守備もできる状態を保ってもらいたい」と期待を寄せる。ベスト体重の102キロ前後まで絞って新天地に乗り込んだ松井も「何も言われなかったらそのつもり」と07年以来のフルメニュー消化で、チームを引っ張る。

 雨の中、打撃ケージでは片手でのスイングも含めて80球を打ち感触を確かめた。最大の懸案だった膝も「手術した(07年の)後では一番いい」。目指すはチームの優勝だけ。緑ゴジラの1年がいよいよ幕を開ける。

 ≪終始笑顔のキャンプイン≫松井は21日(日本時間22日)、メジャー9年目のキャンプインを迎えた。午前8時8分に球場入りするとまずは、ミズノ担当者と用具の打ち合わせ。同30分からのミーティング後、各自マイカーでマイナー施設のグラウンドに移動してウオーミングアップに入った。青空のもと、グレーと緑が基調の背番号55は終始笑顔。「特別な感じはする。今年は体の心配が少ないので楽しみ。いいスタートが切れたらいい」と新たな気持ちで、新天地でのシーズンをスタートさせた。

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