斎藤 調整遅れ…無理させず開幕中継ぎも

[ 2011年2月22日 06:00 ]

<日本ハム・名護キャンプ>全体練習前に梨田監督(右)、中嶋捕手兼任コーチ(中)と話す斎藤

 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が、3月25日の今季開幕を中継ぎで迎える可能性が出てきた。梨田昌孝監督(57)が21日、示唆したもの。黄金ルーキーは19日に腹痛を訴え、20日のヤクルトとの練習試合(名護)の登板を回避。調整遅れが目立っている。22日にはブルペン投球を再開するが、首脳陣はあくまで無理はさせない方針。今後も中継ぎ、先発の両方の起用法を見ながらの調整となる。

 あくまで焦らず、が大前提。ファンの誰もが注目する斎藤の公式戦デビュー。19日に腹痛を訴えるなど、調整が遅れ気味となっている黄金ルーキーについて梨田監督は「これまで通りじっくりやればいい」と明言。その上で先発だけでなく、中継ぎ起用の可能性についても「それでいいでしょう」と明かした。3月25日の開幕に合わせて先発投手として慌てて調整することなく、じっくりと――との方針だ。

 キャンプインから順調に調整を続けていた右腕だが、ここにきて急ブレーキ。ブルペン投球は5日の88球を最後に、その後は50球を超えたのはフリー打撃に登板した10日の59球だけだ。さらに下腹部の傷が化膿(かのう)するというアクシデントに見舞われ、先発予定だった20日のヤクルト戦の登板も回避した。

 今後は26日のロッテ戦(名護)で復帰することが有力だが、「調整が遅れたことは事実」と吉井投手コーチも認める。実戦マウンドは13日の韓国サムスン戦(名護)から中12日。ここまで1イニングしか投げていない状態で、約1カ月後の開幕に向けて急ピッチでペースを上げれば逆に故障などの危険性も出てくる。あくまでも開幕ローテーション候補の1人ではあるが、現状を考えれば別の起用法を検討しなくてはならないのも当然といえる。

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2011年2月22日のニュース