稼頭央「恥ずかしいです」初盗塁に照れ笑い

＜紅白戦＞初回無死一塁、鉄平の右中間への安打で一走・松井稼が一気に生還

紅白戦 白組６－３紅組

（2月16日 久米島）
　３５歳になってもまだまだ速い。楽天の松井稼が紅白戦に白組の「２番・遊撃」で先発出場し２打数２安打１打点。実戦２試合目で初盗塁を記録した。

　「きょうは走りたかった。恥ずかしいです。久しぶりですから」。そう照れ笑いした場面は２回１死一塁。鉄平の初球、投手・永井の左足が上がると同時にスタートを切ると、２、３歩目でトップスピードに乗った。そして遊撃・西田のタッチよりも早く右足が二塁ベースに到達していた。

　「スタートがしっかり切れるかどうか。投手が動いた時の反応ですね」。味方投手である永井の癖やけん制の速さは分からない。そのためリードは普段よりも半歩小さかったが、スタート時の反応の早さでカバー。西武時代に盗塁王３度、日米通算４０８盗塁の脚力は今なお健在だった。

　打っても左打席で永井から単打２本。２打席で交代する予定も「右打席にも入りたい」と出場続行を志願。４回に左腕・有銘と対戦して四球を選んだ。１番の聖沢も１盗塁。「あれだけ速い選手だし、僕も便乗していきたい」と謙遜したが、１２年ぶりの盗塁王奪回が楽しみになってきた。