渡辺“守備の人”返上!バットも輝く4安打5打点

[ 2011年2月17日 06:00 ]

<紅白戦>4回2死一、二塁、渡辺が左翼線に適時二塁打を放つ

紅白戦 紅組9-4白組

(2月16日 宜野湾)
 横浜の皆さま、これが渡辺直人です。紅白戦の8回、3本目の二塁打をマークした背番号2は二塁ベース上でホッとした表情を見せた。「必死ですよ。選手もファンもみんな僕がどういう選手か知らないと思うし。本当はシーズンにとっておきたい。けど結果が大事ですから」

 楽天から移籍の30歳が、早くも確変モードだ。紅組の「1番・二塁」で出場。まず3回1死一塁の2打席目で江尻の7球目を中越え先制二塁打すると「粘ってから打てた」としてやったり。カーブ、スライダーなど3球ファウルした2ボール2ストライクからの甘い直球を狙い打ち。理想の打撃で勢いに乗った。4回に左翼線二塁打。内野安打を挟んで8回には左翼線二塁打と、打ちも打ったり4安打5打点だ。尾花監督も「いいものを見せてくれた。期待通り」と満足げに話した。

 キャンプ第1クール。編成トップの佐藤貞二常務取締役は、お互いを鼓舞し合いながら特守を繰り返す渡辺と石川の姿に「これがウチに必要だった…」とつぶやいた。競い合い、切磋琢磨(せっさたくま)する日本ハムから移籍の森本とともに、これこそが3年連続最下位のチームが欲した現状打破のためのカンフル剤だった。その評価は守備の比重が高かったが、これで紅白戦通算11打数6安打7打点。昨季打率・265の男がバットでも輝いている。

 今季は二塁手での出場が濃厚だが「レギュラーが与えられているわけではない」とスキをみせない渡辺。それでももはや、その名はハマの仲間たちにしっかりと刻まれている。

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2011年2月17日のニュース