松坂、2日目に初ブルペン!“控え組”から逆襲だ

[ 2011年2月17日 06:00 ]

キャンプ2日目。初のブルペン投球を行なう松坂

 レッドソックスの松坂大輔投手(30)がキャンプ2日目の16日(日本時間17日)、ブルペン投球を行った。オープン戦では、決定している28日(同3月1日)ツインズ戦を皮切りに6試合の登板が予想される。投手陣の練習グループは、主力先発組ではなく、実績のない先発控え組で始動した。5番目の椅子確保への6番勝負。結果を出すため、松坂が動きだした。

 この右腕ですべてを語る。ヤング新投手コーチが見守る前で、松坂がブルペンで心地よく捕手のミットを鳴らした。表情には充実感がにじむ。背中の張りのため初ブルペンがキャンプ8日目にずれ込んだ昨年とは、大きく違う光景だった。

 「スケジュールの中で一歩一歩ステップを踏んでいけるようにやっていくだけ。1年間やれば、それなりの数字が出てくると思う。1年間元気にやることだけです」

 今キャンプは6組に分かれた投手のグループで先発5番手まで入るはずの主力先発組から外れた。最年長44歳のウェークフィールドへの配慮もあるが、経験の浅い先発控えと同組。確約のない現状も物語っていた。「静かでいいと思った。あのメンツ(主力組)でやると、おしゃべりの時間が長くなる。試合(オープン戦)が始まるまでの10日間はおとなしくしています」。それ以上の言葉をのみ込んだ。

 「先発のポジションが約束されているわけではない。結果を残していかないといけないと重々承知している。(先発枠に)入っていけるようにしたい」。すでに決定している28日ツインズ戦を含め、オープン戦は6試合登板が予想される。不安を露呈すれば、開幕先発枠から外れる。結果を残すため、寄り道もしない。「体が元気なうちにやっておきたいことはありますけど、極端なことはやるつもりはない」と積み上げてきたものをぶつけることに集中する。

 今後は18日(同19日)にもブルペン入り。打撃投手もこなし、実戦感覚をつかんでいく。「僕自身のチェックポイントをひとつずつクリアしていく作業をどんどん進める」。先発の座を確定させるまでは、威勢のいい言葉を並べる必要はない。

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2011年2月17日のニュース