経験不足補う…斎藤、フリー打撃登板志願!

[ 2011年2月15日 06:00 ]

 日本ハムのドラフト1位右腕・斎藤佑樹投手(22=早大)が14日、次戦登板となる20日のヤクルト戦(名護)に向け、フリー打撃登板での調整を志願した。キャンプ中盤以降はブルペンで調整する投手が多いなか、打者を相手に投げることで投球感覚を磨こうというのが斎藤流調整だ。

 日本中が注目した初登板から一夜明け、斎藤の表情に疲れはなかった。

 「きょうの午前中は寝ていました。コンディションは問題ないですね」

 韓国サムスン相手に1回を3者凡退と無難なデビューを飾った斎藤の頭は、もう次のマウンドへと飛んでいた。15日からの第4クールに向けて「自分は実戦形式の中で調整していきたい。高校、大学の時もそうだった。投球練習はあくまでも練習ですから」として、首脳陣にフリー打撃登板を直訴した。

 少しでも実戦に近い状況で練習したかった。今キャンプ、斎藤は10日のフリー打撃で中田、糸井を相手に59球を投げ込んだ。

 投手はキャンプで初の実戦登板前、準備段階として打者との感覚を取り戻すためにフリー打撃に登板。キャンプ中盤以降は実戦のマウンドで調整を続けることが多い。一度実戦登板した投手が調整として打撃投手を志願することはまれだ。

 だが経験不足を補いたいルーキー右腕は、投げたコース、球種にプロの打者がどんな反応をするのかを実際に感じることが今後の財産になっていくと考えた。「要望があれば遠慮するな」と斎藤にアドバイスしていた梨田監督も、ルーキーらしからぬ発案に「(斎藤が)そう思っているならばそうなるだろう」と話した。

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2011年2月15日のニュース