“強化指定選手”19歳平井が秘密兵器

[ 2011年2月13日 06:00 ]

紅白戦に登板したヤクルトの平井

ヤクルト紅白戦 紅組5―9白組

(2月12日 浦添)
 ツバメの秘密兵器だ。2年目の平井が1、2軍合同の紅白戦に先発。最速144キロを計測し、2回1安打無失点に抑えた。昨秋の宮崎フェニックスリーグで153キロをマークした右腕は「ここというところで力んでしまった。球速はもっと出てると思ったけれど」と自戒を込めて話した。

 愛媛・帝京五では阪神に進んだ西条・秋山と名勝負を紡いだが、甲子園出場はかなわなかった。09年ドラフト4位で入団後は腰痛、さらに手術が必要なほどのうおのめなど体調に悩まされ、昨季はイースタンリーグで9試合の登板にとどまった。しかし投球回が20回1/3で24奪三振。今キャンプは2軍スタートも、小川監督は「強化指定選手と考えている」と位置づけた。

 宮崎県西都市に場所を移して2軍キャンプが行われる15日以降は、山本斉とともに練習試合や教育リーグで優先的に先発登板。徐々にイニング数を増やして1軍昇格に備える。この日観戦を希望した和歌山県在住の両親を「1軍で投げるまで見に来ないでほしい」と止めた19歳。日本人最速161キロの由規に続く期待の剛球王子が現れた。

 ◆平井 諒(ひらい・りょう)1991年(平3)4月23日、和歌山県生まれの19歳。帝京五では2年夏の愛媛大会3回戦の新居浜東戦でノーヒットノーランを記録。09年ドラフト4位でヤクルト入団。入団会見では「目標は由規投手」と話した。1メートル83、74キロ。右投げ右打ち。

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2011年2月13日のニュース