32球中19球ボール…G新守護神候補は制球難?

[ 2011年2月13日 06:00 ]

フリー打撃に登板するも、制球が定まらず帽子をとって頭をかくアルバラデホ

 ストライクが入らない!守護神候補として期待される巨人の新外国人アルバラデホ(ヤンキース)が、フリー打撃に初登板。32球中19球がボール球と制球難を露呈した。

 「チームメートなので当ててはいけないと気遣った。投げようと思う部分に投げ切れなかったが、内容には満足している」。プロ野球史上最重量となる126キロの巨漢右腕は余裕の表情だったが、実力は謎のベールに包まれたままだ。

 ライアル、工藤と対戦し、安打性の当たりは2本。重量感たっぷりのフォームから直球、カーブ、スライダー、チェンジアップと全球種を投げ込んだが、低めに外れるボール球が目立った。斎藤投手コーチは「きょうはちょっと良くなかったね。(気温6度で)寒かったというのもあるでしょう」と評価を保留した。

 クルーンが昨季限りで退団。越智、山口、マイケルと守護神候補が並ぶ中で抑えの信頼を勝ち取るには、オープン戦から結果が求められる。他球団のスコアラーからは「あの体重は重すぎるのでは」との声も上がったが、本人は「体重が落ちると球威が落ちる。特別に落とすという考えはない」と涼しい顔だ。

 昨季はヤンキースの傘下3Aで43セーブをマークし、守護神リベラの後継者の一人ともいわれていたアルバラデホ。もう一度フリー打撃で投げてから、17日に紅白戦に登板する。「初めての打者相手で(投げる際に防護用)ネットもあったが、言い訳はしない。次は内角と変化球でストライクをしっかり投げられるように頑張るよ」。次回は安定した制球力を首脳陣にアピールすることが必要となる。

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