斎藤デビュー戦“守れ”警戒度を最高レベルに

[ 2011年2月10日 06:00 ]

キャンプ初の日曜日となった6日には、球場へ移動する斎藤に大勢のファンが群がりパニック状態に

 日本ハムのドラフト1位右腕・斎藤佑樹投手(22=早大)が実戦デビューする13日の韓国・サムスン戦(名護)で、球場周辺に私服警官が配置されることになった。斎藤人気につけ込む悪事は許さない。名護警察署の崎原永克副署長は「本当に名護は平和な街だが、人が増えれば泥棒がやってくる可能性も高くなる」と力を込めた。

 同署ではキャンプ初日から連日、7~10人の警官を巡回させており、ここまで大きな事件や事故は起きていない。しかし、社会現象となっている注目ルーキーの実戦初登板は、今キャンプ2度目の日曜日。しかも3連休中とあって、沖縄県内だけでなく、全国各地から斎藤目当てのファンが押し寄せることが予想される。中でも警戒度を最高レベルまで引き上げるのが球場から約2キロ離れている名護漁港。約1000台分の駐車スペースがあり、ここから球場まで無料のシャトルバスを発着させている。運転手不在の車がズラリと並ぶ危険地帯なのだ。

 「例年はやっていないことですが、車上荒らしを警戒して警官を私服で回らせます」と同副署長。中田が1年目だった08年の春季キャンプ中にも球場近くの駐車場で車上荒らしが勃発。パトカーの出動騒動もあっただけに、防犯の最善策を講じるのは当然だった。

 9日は梨田監督が同警察署で署員62人の前で特別講話を行うと「まずは今回、本当にご迷惑をおかけしている」と陳謝するひと幕もあった。斎藤は10日にフリー打撃登板し、13日のサムスン戦を経て20日のヤクルト戦(名護)で2度目の実戦マウンドに立つ。斎藤フィーバーはこれからが最高潮となるだけに、名護警察署は警備の目を光らせる。

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2011年2月10日のニュース