原監督、お宝見つけた!“琉球のダル”宮国

[ 2011年2月9日 06:00 ]

ブルペンで投げ込む巨人・宮国。原監督らが絶賛した

 宝物探しもキャンプの魅力だ。巨人・原監督は今キャンプで初めて2軍ブルペンに足を運んだ。そこで目に留まったのがドラフト2位の宮国(糸満)だった。

 「素晴らしい選手が入ってきたなと思う。ピッチャーらしいピッチャーというか、無垢(むく)の状態の素晴らしい原石。近未来ジャイアンツを背負って立つ素材であるのは間違いないと思う」

 1メートル84の長身ルーキー右腕は今キャンプ初のブルペン入り。直球のみだったが、捕手を座らせて20球を投じた。「特に意識してなかったけど、後ろで見られたときは力が入った」と力んで制球を乱す場面もあったが「久しぶりに気持ち良かった」と振り返った。指揮官が将来のエース候補とした魅力は、長身をしなやかに使った投球フォームだ。高校時代は「琉球のダルビッシュ」と呼ばれたMAX147キロの本格派右腕。チームはじっくり育てる方針だが、初ブルペンを原監督が視察すること自体に期待の高さがうかがえる。

 1軍で剛球を披露する沢村とは全く違うタイプの右腕が、原監督に強烈な印象を植え付けた。

 ◆宮国 椋丞(みやぐに・りょうすけ)1992年(平4)4月17日生まれ、沖縄県糸満市出身の18歳。高嶺小1年から高嶺クラブで野球を始め、高嶺中まで軟式。ポジションは投手、遊撃などを経験した。糸満1年秋から背番号1で、3年夏の沖縄大会決勝で甲子園春夏連覇の興南・島袋と投げ合って敗れた。1メートル84、73キロ。右投げ右打ち。

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2011年2月9日のニュース