ダルビッシュ“途中退席”の斎藤尻目に貫禄75球

[ 2011年2月8日 06:00 ]

隣で投げる斎藤の視線を浴びながら投球するダルビッシュ

 日本ハム・ダルビッシュはブルペンを「途中退席」する斎藤を尻目に、貫禄の75球だ。中盤までオール直球系で飛ばすと40球すぎからチェンジアップ、カーブ、カットボール、スライダーを披露。「斎藤はすぐどこかに行っちゃったみたい。僕は他の投手(の投げる様子)もよく見てますから。まあ、バッターが立ってみないと(斎藤は)何ともいえないかな」。軽くほくそ笑んだ。

 4度目のブルペンは21度と今キャンプ最高気温に誘われての熱投だった。「暖かかったし、体がよく動いた。球数もこの時期にして多いでしょ。他のチームのピッチャーと比べても多いかな」。当初は8日の予定だったが「吉井さん(投手コーチ)が聞き間違えたのかな。でも今の体力なら投げられる。こんな天気はそうないだろうし」。昨オフの100キロ台から98・5キロまで絞り込んだ体格が、充実の調整を物語っている。

 キャンプ初日から斎藤をいじり、叱咤(しった)激励してきたエースが、オーラを醸し出す自らのブルペンでプロの存在感を見せつけた。

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