松井、2年ぶりの国内初打ち「状態はいい」

[ 2011年2月6日 06:00 ]

 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が5日、今季初打ちを行った。国内での初打ちは09年以来2年ぶり。都内で取材に応じるとトス打撃で62スイング、右でも25球打ったことを明かし「昨年と比べればだいぶ状態はいい。(下半身の出来上がりは)まだだけど、しっかり振れるということが確認できればいい」と手応えを語った。

 昨季は渡米までに両膝の不安が消えず、初打ちはキャンプ直前の2月20日。2週間も早い調整ペースに加え、一緒に練習した知人の子供(中学生)相手に打撃投手も務め76球を投げたと話したことからも、状態の良さがうかがえる。また、今季からワールドシリーズMVPを獲得した09年モデルとほぼ同型に戻した新バットにも「しっくりきている」と笑顔だった。

 一方でヤンキース時代の同僚、ペティットが引退会見で松井を称賛したことには感激しつつ「息子に打撃を教えたんだ」と秘話を披露。そのうえで「僕のヤンキースでの最後の試合(09年)も、彼が投げて素晴らしかった。野球に対する精神的な部分で似たものを感じていた。寂しいよね。最高のチームメートだったから」と残念そうな表情を見せた。

 ≪ペティット「マツイは素晴らしい同僚だった」≫ヤンキースの5度の世界一に貢献したペティットが引退を表明した。ヤンキースタジアムでローラ夫人を伴って会見し「戦う意欲がなくなった。家族とゆっくりしたい」と心境を語った。通算16年で240勝138敗の左腕は、ポストシーズンでは歴代最多の19勝をマーク。松井(現アスレチックス)については、03年4月8日の本拠地開幕戦で先発した際に新人だった松井が満塁本塁打したことを挙げ「大きな一打だった。言葉の壁はあったが意思は通じた。素晴らしい同僚だった」と振り返った。

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2011年2月6日のニュース