絶賛される坂本 岡崎コーチ「非常にうまい」吉村コーチ「もっと良くなる」

[ 2011年2月3日 07:31 ]

 巨人・坂本勇人内野手(22)のインコース打ちは理想的だ。

 秘密は右打者の場合にスイングをリードする左腕、特に左肘の使い方だ。「意識してないですね。とにかく回転することだけ考えています」。坂本は多くを語らなかったが、岡崎ヘッドコーチはこう分析した。

 「脇が開いて肘が上を向くと内角は打てない。肘が下を向いた状態でないといけない。坂本の場合は左肘の使い方が非常にうまい」。「左肘が上を向く」は言い換えれば「左脇が開く」。キャンプ序盤とはいえ、この日、坂本がロングティー、フリー打撃で見せたスイングで左脇が開くことはほとんどなかった。

 元来は左利き。その効果もあり、この類いまれな左肘の使い方が効率的な力の伝達を生んでいる。左肩から左腰の側面を一本に結んだ線、いわゆる「壁」を軸に、左腕とバットが一直線にボールへ向かって回転する。その動きの中で左脇が開けば力のロスが生まれてインパクトが弱くなるが坂本には一切ない。

 吉村打撃コーチは「詰まるのを怖がらずに内角を振れる。統一球は(打球の)善しあしがはっきりするが、強いインパクトを意識しているし、もっと良くなる」と統一球でも、坂本が技術と意思で対応できると説明した。

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2011年2月3日のニュース