ハンカチ特需だ!佑ちゃん効果は15億円超

[ 2011年1月30日 06:00 ]

名護キャンプ直前の土曜日とあって、斎藤(手前)を一目見ようと鎌ケ谷には2300人ものファンが集まった

 佑ちゃん効果は15億円超!?日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が、キャンプ地の沖縄県と名護市にもたらす経済効果が15億5152万円と試算された。この日で鎌ケ谷市での新人合同自主トレは実質的に終了。30日の自主練習を経て31日に名護に入るが、まさに大フィーバーで出迎えられることになりそうだ。

 「やりたいことはできたと思う。ケガもなく、いい調整だった」。12日にスタートした新人合同自主トレ。斎藤はこの日はブルペンに入らず、午前中にキャッチボールなどで体を動かした。最後はルーキーで輪になって一本締め。キャンプへ向けた荷物出しも行い「持っていくのは基本的にはジャージーとグラブ、スパイクだけ。暖かいところでしっかり投げ込みたい」と目を輝かせた。

 キャンプ地にもたらすであろう経済効果は新人離れしている。関西大大学院の宮本勝浩教授(65)の試算では、15億5152万円という破格の数字がはじき出された。昨キャンプでプロ9球団による沖縄県への経済効果が約55億円と算出されているだけに、たった1人で4分の1を生み出す計算に。同教授は1日平均見学者数を過去最高の5000人、20日間で10万人と想定。1日平均150人の報道陣と合わせ、直接消費額を10億4762万円とした。これらをもとに「新人としては日本プロ野球で初めての、膨大な経済波及効果」(同教授)との数字を導き出した。

 ▽昨年のプロ野球キャンプの沖縄県への経済効果 昨年は9球団、うち6球団は2軍もキャンプを行い、りゅうぎん総合研究所は経済効果を54億9400万円と試算した。うち直接支出額は34億2600万円。産業別では宿泊業9億4400万円、製造業6億7300万円、飲食店5億8500万円の順。今年は斎藤の加入に加え巨人も初めてキャンプを行うとあって、数字は大幅にアップしそうだ。

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2011年1月30日のニュース