エースのジョーが沢村に助言「暇があったら走れ」

[ 2011年1月23日 06:00 ]

声を出してノックを受ける巨人・沢村

 巨人のドラフト1位・沢村(中大)がOBの城之内邦雄氏(70)からエース道を注入された。新人合同自主トレの最終日。現役時代に同じ背番号「15」を背負っていた大先輩から「暇があったら走れ。走って下半身を鍛えれば投げるとき楽になる」とアドバイスされ、「投手の基本は下半身。足元にも及ばないけど少しでも近づきたい」と目を輝かせた。

 城之内氏は入団した62年に新人で開幕投手を務めて24勝をマーク。「エースのジョー」の愛称で親しまれ、打者に背を向ける豪快なフォームで通算141勝を挙げた。この日は4年ぶりに訪れたジャイアンツ球場で沢村の約70メートルの遠投を見つめ、「下半身がどっしりして野茂に似てる。あれだけの素材だし背番号15で活躍してほしい。開幕投手?普通なら大丈夫でしょう」と自身以来49年ぶりとなる新人の大役に期待を込めた。

 沢村も1軍スタートの春季キャンプに向け、調整は順調だ。チーム方針でブルペンには入っていないが、「自分の体調を考えながら投げるタイミングで投げたい」と26日から始まる宮崎での合同自主トレで解禁の可能性を示唆。偉大な先輩の金言を胸に先発の座を勝ち取る。

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