涌井 再度実績主張「1年間をトータルで見てほしい」

[ 2011年1月21日 17:08 ]

年俸調停委員会のヒアリングに臨む西武の涌井秀章投手

 西武球団と契約交渉が難航する涌井秀章投手の年俸を決める年俸調停委員会が21日、東京都内で開かれ、双方から希望額の根拠などについてのヒアリングを行った。次回は25日で、今回の主張をもとに審議する。

 涌井は代理人を伴って臨んだ。希望額は明らかにしなかったが、現状維持の年俸2億円プラス出来高払いの提示額を不服としており、昨季14勝(8敗)で5年連続2桁勝利をマークした実績を主張。オールスター戦後は3勝と不振だったが「1年間をトータルで見てほしい」と訴えた。

 西武の前田康介球団本部長は、具体的なやりとりの内容は伏せたが「球団の考え方を述べさせてもらった」と話した。双方とも調停委が決めた額を受け入れる考え。

 委員長の熊崎勝彦コミッショナー顧問は「双方の言い分を正確に把握することが大事。簡単には決まらない」と語り、委員による会合を重ねた上で2月1日のキャンプインまでに決着させる意向を示した。

 年俸調停は2001年の下柳剛投手(日本ハム、現阪神)以来7人目。(金額は推定)

 ▼西武・涌井秀章投手の話 (手応えは)よく分からないが、気持ちは伝えられた。自分の思っていることと、今までの実績を伝えようと思った。(希望額は)終わってから出るので、今は言えない。

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2011年1月21日のニュース