ノムさん あの名言は沙知代夫人のおかげだった

[ 2011年1月21日 09:12 ]

 元楽天監督の野村克也氏(75)と沙知代夫人(78)が20日、都内で著書「野村の実践『論語』」(小学館、1470円)の発売記念サイン会を行った。

 元来持っていた野村氏の野球、ならびに人生哲学と論語に重なる部分が多々あったことから、論語の短い節と野村氏の具体的な経験、考えを対照的に並べるスタイルの実用書。「これは出版社がつけたタイトルだからね、俺としてはおっ恥ずかしい。孔子先生が怒るんじゃないか?」と謙そん気味に話した。

 ぼやきを始めとして、これまで数々の名言を残してきた野村氏だが、なかでも有名なのは通算600号本塁打を放った際の「王や長嶋がひまわりなら、オレはひっそりと日本海に咲く月見草」。達成の1ケ月前からセリフを考え「奥さんに相談して。あの月見草が出たのはこの奥さんのおかげです」と沙知代夫人発案の名言だったことを明かした。

 今年喜寿の夫に対して沙知代夫人は「かつてロシア帝政時代にトルストイが80歳過ぎで浮気して追い出されて、83歳で野垂れ死にしたじゃない?だからトルちゃんにはなるなよって言っているのよ」と厳しく戒めて笑った。

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2011年1月21日のニュース