小林宏 阪神即決!2年5億円で「トリプルK」結成

[ 2011年1月21日 06:00 ]

<阪神・小林宏氏FA交渉> 大阪府内のホテルでFA交渉をおこなった小林宏(右)と阪神・真弓監督は握手をかわす(後方は南球団社長) 

 ロッテから海外フリーエージェント(FA)宣言した小林宏投手(32)が20日、阪神と大阪府泉佐野市内のホテルで交渉に臨み、2年総額5億円で合意した。メジャー移籍を断念し、関西の人気球団を新天地に選んだ右腕は「チームが優勝するために死ぬ気で投げたい」と意気込んだ。

 大リーグ8球団が興味を示したが、最後までメジャー契約のオファーは届かなかった。すでに気持ちを切り替えている小林宏は「甲子園のマウンドは投げやすい。今は新鮮な気持ちだし楽しみ」と、早くも縦ジマのユニホームに思いをはせた。

 求められる役割は「8回の男」だ。約40分間の交渉には真弓監督も同席。指揮官は「球児の前を投げてほしい。心強い」と熱い言葉を掛けた。昨季はリリーフ陣の不振で、特にシーズン終盤は藤川を8回途中から投入するイニングまたぎの起用も増えた。「チームが一番、求めていたところ。みんなで負担を軽くしていこうというのでいい」と真弓監督。小林宏に8回を任せることで、久保田、藤川の負担も減らせる。かつての「JFK」から久保田、小林宏、球児の「トリプルK」へ。今季は盤石のリリーフ陣がチームを支える。

 優勝争いのライバルに、昨年の日本シリーズで死闘を繰り広げた中日の名前を挙げた小林宏は「相手が強ければやりがいを感じる。最後は自分のピッチングを貫くだけ」。交渉後は虎の一員として迎える2月1日のキャンプインに備え、自主トレ地の沖縄・石垣島へと舞い戻った。

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2011年1月21日のニュース