新人恒例の競輪トレ 大石は“ブービー”

[ 2011年1月18日 06:00 ]

懸命に競輪トレを行う大石

 西武のドラフト1位・大石(早大)が、西武園競輪場で行われた新人恒例の1000メートルのタイムトライアルに参加。6人中5位のタイムに終わった。

 傾斜30度、1周400メートルのバンクを競輪選手と同じ仕様の自転車に乗り、1分35秒02で走ったが「行けると思ったんですけど、半周でバテました。(1分)30秒を切れればと思っていたんですけど、全然無理でした。ドベ(最下位)にならなくて良かったです」と苦しそうな表情で語った。

 大学では主に抑えを務めたが、プロではスタミナが必要な先発に転向する。持久力を測る上で競輪トレは最適だった。昨年のドラフト1位・菊池は1分29秒16のタイムだっただけに、今後の課題は明確だ。

 一方で、肩の仕上がりは順調に進んでいる。この日の午前中には西武第2球場でスパイクを履いて約70メートルの遠投をこなした。回転の良い球を投げ込み「体は張りもあって疲れも出ているんですけど、良い状態だと思います。20日くらいにブルペンに入って肩をつくって、キャンプに臨みたいと思います」と、初投げを心待ちにしている様子だった。

 ▼井上茂徳氏(本紙評論家、史上初の特別競輪全冠制覇を達成した元トップレーサー)競輪の自転車は前も後ろも固定ギアですから、初めて乗ってバンクを走るのは非常に難しい。最低でも10日間ほど競輪の自転車に乗る練習をして1000メートルのタイムを計れるようになります。初めて競輪の自転車に乗ってもバンクを走れるのは体のバランスが抜群だからでしょう。

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