沢村見たい！原監督、異例の合同自主トレ視察へ

笑顔でダッシュする沢村

　巨人・原監督が１４日に、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で行われている新人合同自主トレを視察することになった。指揮官が新人の自主トレに足を運ぶのは０７年以来４年ぶり、自身の監督生活でも過去７年間で１度しかなかったことから極めて異例だ。

　昨季は０９年のリーグ１位のチーム防御率２・９４が３・８９に低下。投手陣の不調が４連覇を逃す最大要因となっただけに、開幕投手候補にも挙げたドラフト１位・沢村（中大）の調整具合を自らの目で確かめたい意向だ。即戦力右腕を直接チェックし、キャンプからの調整プランに生かす。

　一方、沢村は指揮官の視察決定にも「１軍に行きたい、活躍もしないといけないという責任感がある。ただ、特別にアピールはしないつもり」とマイペースを強調。それでも「若干、滑りやすい」と今季から導入される低反発の統一球を自ら１ダース取り寄せる予定でいる。この日始動した日本ハム・斎藤についての質問にも「同世代に関する質問はやめてもらえますか。自分は自分。関係ないです」とプライドをにじませた。

　Ｖ奪回が命題の原巨人。今年は例年より１日早い３０日にキャンプ地の宮崎入りするなど、指揮官が先頭に立って覇権を奪い返す。