中嶋兼任コーチ 42歳の正妻獲り!斎藤と20歳差バッテリーだ

[ 2011年1月7日 13:12 ]

自主トレ中、ファンのサインにも快く応じる日本ハムの中嶋聡捕手兼バッテリーコーチ

 日本ハム・中嶋聡捕手兼任バッテリーコーチ(41)が6日、千葉・鎌ケ谷で自主トレーニングを行い、25年目の今季はレギュラー奪取を目指すことを宣言した。昨季は7試合出場と、選手よりもコーチ業を中心としてきたが、ベテランならではの配球は円熟味を増しており、20歳年下のドラフト1位・斎藤とバッテリーを組む可能性も出てきた。

 3月で42歳となるベテランが早朝のグラウンドでじっくりと汗を流した。ランニング、そしてキャッチボール。糸を引くような球筋に衰えも感じられない。07年からバッテリーコーチを兼任する中嶋の顔は穏やかだった。

 「今年はレギュラーを目指すよ。(試合に出て)健康を維持するためにね。それもいいやろ」。まるで軽口のような言葉だが、全てが冗談というわけではない。ここ数年は鶴岡、大野といった若手育成のために、自らの経験と技術を惜しみなく伝授してきた。しかし、決して後輩たちに実力で劣っているとは思っていない。だからこそ、球団もいざという緊急事態に備えて現役引退させずに契約を交わしてきた。

 だが、昨季チームは5年ぶりのBクラスに転落。今季はチームとしても結果を求めなくてはいけないことになる。そのためには投手陣を引っ張っていく捕手陣の強化は必要不可欠。昨年87試合に出場した大野も「今年は中嶋さんが本気でレギュラーを狙っている」と戦々恐々としているように、これまでのようにコーチ中心でいるよりもプレーヤーとしてレギュラー争いした方が捕手全体の底上げになると考えた。

 87年に阪急入団し、球団名がオリックスに変更された後は西武、横浜、日本ハムでプレーしてきた。今季は国民的人気を誇る斎藤が入団する。「キャンプ初日は梨田監督がブルペンで斎藤の投球を受けるという噂を聞いた。監督も体をつくってくるだろう」と笑ったが、西武時代に松坂(現レッドソックス)の専属捕手としても注目のルーキー右腕をいきなり最多勝右腕に導いた実績もあるだけに、今回も20歳年下のルーキーを巧みに操縦することが期待される。ベテランにしか出せない技がある。それを中嶋は持っている。

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2011年1月7日のニュース