松井 気合の渡米前倒し…「いい1年になる」

[ 2011年1月7日 06:00 ]

石川県・小松空港で県民の声援に手を振り搭乗ゲートへと向かうアスレチックス・松井

 気合の早期上陸だ。石川県に帰省していたアスレチックスの松井秀喜外野手(36)が6日、小松空港発の日航機で帰京。渡米の時期について、「(昨年は2月15日)そんなに遅くないんじゃないかな。少し早めかな」と、例年より早い2月上旬に自宅のあるニューヨークへ飛ぶ考えを示した。

 メジャー挑戦1年目と膝の経過報告のために早期渡米した08、09年を除けば、2月中旬に米国入りするケースがほとんど。特に昨年は左膝の不安が消えず、キャンプ地入り4日前まで国内で膝の強化に専念していた。しかし、今年は2年ぶりとなる国内での打撃練習解禁を示唆するなど膝の状態が良好。新しいチームとなるだけに、早めに米国入りし、準備万端で2月21日(日本時間同22日)のキャンプに臨みたい考えだ。空港で見送った父・昌雄さんも「体調がいい、調子いいと言っていた。例年そんなことは言わない。感ずるものがあるんじゃないか」と期待を口にした。

 日米通算2500安打へあと1本、500本塁打まであと7本。新天地での重圧はあるが、母校・星稜の山下総監督は「体も締まっていた。言葉にもヤンキースに入団して以来の響きがあった」と太鼓判を押した。この日の飛行機ではタレントの片岡鶴太郎とばったり。新たな決意を胸に故郷を離れた松井は「健康でプレーできればいい1年になると思う」。早期の渡米を前に、今後は都内で調整を続ける。

 ▽過去の松井の渡米 最も早かったのが03年の2月3日。右膝手術明けの08年は同8日、左膝手術明けの09年は同6日に日本を離れ、執刀医やチームに経過報告を行った。10日以前に出発したのはこの3度だけ。2年目の04年は同12日で、残りの4シーズンはいずれも同15日に渡米した。ちなみに、最も早いキャンプ地入りは03年の2月10日で、最も遅いのは06年の同19日。

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2011年1月7日のニュース