“史上最高の二塁手”殿堂入り「人生で最良の日」

[ 2011年1月7日 06:00 ]

 今年の米国野球殿堂入り選手が5日(日本時間6日)発表され、ロベルト・アロマー氏(42)とバート・ブライレブン氏(59)の2人が選出された。大リーグで10年以上プレーし、引退後5年以上経過した選手が対象。全米野球記者協会(BBWAA)在籍10年以上の記者投票で決まり、投票数(今年は581)の75%(同436)の獲得が条件。式典は7月24日(同25日)にニューヨーク州クーパーズタウンにある野球殿堂で行われる。

 二塁手として歴代最多のゴールドグラブ賞10度を受賞し、史上最高の二塁手の呼び声高いアロマー氏は、有資格2年目で念願の殿堂入り。史上3位の得票数で、得票率90%超えもマークした。昨年はわずか8票足りずに落選。96年の試合中に審判と口論になった際、つばを吐きかけた有名な事件が影響したとの見方もあっただけに「人生で最良の日だ。長年待ったが、それだけの価値がある。もう過去は振り返らない」と喜んだ。

 父、兄も大リーグで活躍したアロマー氏は、通算2724安打。現役時代は7球団のユニホームに袖を通したが、計5年間をプレーし92、93年にワールドシリーズを連覇したブルージェイズに対する思い入れが強い。「できればブルージェイズの選手として殿堂に入りたい」と希望した。

 ≪ブライレブン氏14年目の悲願≫通算287勝を誇るブライレブン氏は有資格14年目で念願の殿堂入り。「14年間、祈りながら待っていた。昨年は5票足りずに落選したので、今年もダメかと思っていた。野球エリートと認められてうれしい」と喜びを語った。現役時代は現在解説者を務めているツインズなどで22年間プレー。カーブの名手として知られ、歴代の5位の3701奪三振を記録している。

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2011年1月7日のニュース