イチロー遠投も打撃も本気モード それでも「遊びですよ」

[ 2011年1月5日 17:59 ]

自主トレーニングで打撃練習する米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が5日、神戸市のスカイマークスタジアムで自主トレーニングを公開し、今季への思いなどを語った。

 「極端にいうと(いつまで)生きているかどうか分からない。好きなものは先に食べるというところは、もっと鮮明になっていくでしょう」。持ち味の積極姿勢はこれまで通りという。独特の言い回しも変わらなかった。

 練習は約2時間。遠投は既に100メートルを優に超え、フリー打撃では力強い打球を連発した。普段と比べて左方向への柵越えが目立ったことに、イチローは「遊びですよ。風がよかったし」と余裕の笑みだ。

 専属の打撃投手も「この時期にこれだけ思い切りバットを振れている選手はいない」と、あらためて感心した。開幕まで約3カ月。今年10月で38歳になることを考えれば、驚異的な体の切れだろう。

 史上初の10年連続200安打に象徴されるように、昨季までの10シーズンで日米球界に与えた衝撃は大きかった。今後、イチローはどこまで現在の高レベルを保っていけるのか。次の10年への興味、期待を抱かせるという意味で、印象的な一日となった。

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2011年1月5日のニュース