西武 なくせるか“痛い黒星”待たれる雄星改め菊池の台頭

[ 2011年1月1日 13:56 ]

 6球団競合の末、渡辺監督が引き当てた早大・大石の加入で盛り上がる西武。投手陣は涌井を中心に、帆足、岸、ベテランの石井一ら頭数はそろっているが、故障離脱すると代わりがいない。4勝をマークし一本立ちしつつある平野、雄星改め菊池、さらに先発転向プランが描かれている大石ら新戦力の台頭が待たれる。

 FAでソフトバンクに移籍した細川の穴は6年目の銀仁朗が埋める。経験を問う声もあるが、捕手としての資質は細川にも引けをとらず、打撃のいい上本との併用でシーズンを乗り切りたい。
 ソフトバンク同様、出塁率の高い1、2番を中島、中村、ブラウンあるいはフェルナンデスの破壊力満点のクリーンアップが返すパターンは今年も変らない。ただ、ここ1本が出ず接戦を落としたケースが目立っただけに、対戦相手、投手によって下位打線は日替わりメニューになりそう。特に外野のレギュラー争いはし烈で、中堅の栗山以外はなかなか1人でとは行かない。打撃を重視すれば、坂田やG.G.佐藤、守りなら佐藤友、両方期待できる高山とこの起用こそ渡辺監督の腕の見せどころだ。
 ソフトバンクと優勝争いする可能性は高いが、負けられない1戦での痛い黒星が多いだけに、戦力だけでは測れない部分がライオンズ浮沈のポイントにもなりそうだ。

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2011年1月1日のニュース