単独最多を狙うイチロー

　米大リーグでは今季も日本選手が新たな高みに挑む。昨季、自身の大リーグ記録を更新する１０年連続２００安打を成し遂げたマリナーズのイチローは、達成回数でもピート・ローズ（レッズなど）を超えて単独最多となる１１年連続を狙う。両リーグ最多安打も達成すれば通算８度目で、こちらも単独最多に。

　エンゼルスからアスレチックスに移籍した松井は中軸として自身２年ぶりのプレーオフ進出を目指す。伸び盛りの若手が多い新天地では常時出場が望める。投手力があり、打力が課題のチームとあって、松井にかかる期待は大きい。
　ポスティングシステム（入札制度）を利用してツインズに入団した西岡はチームを活気づける役割を期待されている。自慢のスピードを生かし、２年連続でプレーオフ地区シリーズ敗退のチームを一歩先へ導けるか。
　ドジャースに１年契約で残留した黒田は先発の柱として頂点を狙う。メッツからエンゼルスに移籍した高橋は先発から抑えまで幅広い役割をこなせるのが強み。松井と同地区で、元巨人対決にも注目だ。ここ２年、故障に苦しんだレッドソックスの松坂は３年ぶりの２桁勝利なるか。契約最終年のカブスの福留には好結果が求められる。（共同）