道は険しいロッテ どうする2つの大きな穴

[ 2011年1月1日 09:12 ]

 日本一どころか、一歩間違えばBクラスに終わったロッテ。神がかり的な1カ月の戦いで5年ぶりのチャンピオンフラッグを手にしたが、2年連続日本一への道は険しいといわざるを得ない。

 リードオフマンと守護神が抜け、そのメドが立たず、キャンプ、オープン戦を通して何とかしなければならないのが現状だ。大リーグへ行く西岡の後釜候補は、大学時代に遊撃手で5度ベストナインを受賞した荻野貴を筆頭に日本ハムから移籍の高口、細谷、根元ら。西村監督は俊足巧打の荻野貴をそのまま1番として当てはめたい構想だが、大学とプロではレベルが違う。試行錯誤の日々が続きそうだ。
 小林宏が抜けたストッパーには新外国人のマクローリーの名前が挙がっている。マイナーリーグでは抑えをやっていたという最速161キロ右腕だが、外国人は実戦で投げてみないと分からない。CS、日本シリーズと厳しい場面を経験したことで大きく成長した内も候補だが、開幕直前まで悩みの種になりそうだ。先発も信頼できるのは成瀬、渡辺俊あたり。唐川や大嶺はまだ登板してみないと分からないという不安定要素があり、層の厚い中継ぎ陣と比べると安定感がほしいところだ。
 ベテランが多い打線はある程度計算はできるが、やはり西岡の抜けた穴は大きい。ベテランは裏を返せば高齢化でもある。日本シリーズはけがで活躍できなかった大松が4番にきっちり座るようになれば、サブロー、井口らの負担も軽くなるはず。終盤、球界を席巻した“マリンガン打線”が切り込み隊長が抜けても機能するかどうか。優勝戦線で戦える力は十分あるが、Bクラスに沈むことも考えられる。

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2011年1月1日のニュース