小野寺粘れず…西武連勝は8でストップ

[ 2010年8月18日 06:00 ]

<西・ソ>苦しい展開に厳しい表情の渡辺監督

 【西武4―5ソフトバンク】西武は最後に一打同点のチャンスをつくったが、中島、フェルナンデスが連続三振に倒れ試合は終わった。破竹の連勝は8でストップ。渡辺監督は「3、4番で点が入らなかったら相手が上だったということ」と、怒りを押し殺すように振り返った。

 3回に同点に追いつくと、4回に3点を奪い主導権を握った。先発の許銘傑も6回2失点と粘ったが、救援陣が崩れた。2点リードの7回に岡本篤が松田にソロを被弾。2死一、二塁の場面で登板した小野寺がピンチを脱したが、8回に3安打を集中され逆転を許した。指揮官は「シコースキーにつなぐまでの投手がここのところ不安定。しっかりとした仕事ができていない。逆転まで持っていかれるのが小野寺の悪いところ。彼の力の足りないところ」と嘆いた。
 1点差だったこともあり、延長戦に備えてセットアッパーの長田の起用を見送った。9回は今季初めてビハインドの場面でシコースキーを投入。勝利への執念を見せた。潮崎投手コーチは「小野寺は回をまたいだ時の投球がね。あそこは難しいとは思うけど…」と振り返った。
 首位決戦の初戦に敗れ、これで2位・ソフトバンクとのゲーム差は1・5に。ソフトバンク戦はここ3カード、いずれも初戦に勝ったチームが同一カード3連勝を収めている。厳しい表情の渡辺監督は「仕方ない」と切り替えたが、ここまで踏ん張ってきた救援陣に疲れが見えているのは、2年ぶりのリーグ優勝へ向けて気がかりだ。

 ▼西武・小野寺(8回に逆転を許し敗戦投手)せっかくいいところで使ってもらっているので結果を出さないと…。やり返せるように頑張ります。
 ▼西武・シコースキー(9回から登板し1回無安打無失点)電話のベルが鳴って監督から行けと言われれば行くだけ。準備はできている。
 ▼西武・許銘傑(6回2失点も7勝目ならず)野手の皆さんの勢いに助けられながら投げました。

続きを表示

2010年8月18日のニュース