イチロー流の照れ隠し?「道具が進歩しているわけですから」

[ 2010年8月18日 13:03 ]

オリオールズに勝利し喜ぶマリナーズのイチロー

 【マリナーズ4―0オリオールズ】スッと静かにスタートを切る。二塁手も遊撃手もカバーに入らない。捕手も送球できず、イチローは二塁の手前でスピードを緩めた。9回1死一、三塁での二盗で2年ぶり9度目の30盗塁をマーク。今季42試合を残して余裕の到達だった。

 年齢が上がっても成績が同じなら、それは結果的に進歩していることになる。かつてそんなことを口にしたイチローにとり、36歳での節目はどんな意味を持つのか。そこでさりげなく他人を持ち上げるところにイチロー流の照れ隠しが見えた。

 「僕が使っている道具は最高のものばかり。それだけ道具が進歩しているわけですから、選手のパフォーマンスが前に進んでもおかしくない。トレーニングの方法だって昔とは全然違う。少なくとも、いいものに出会える環境にあるので、ことさら年齢にフォーカスされるのも変な感じ」

 常にベストの準備は当たり前。そんな姿勢がすべてのパフォーマンスの裏にある。「25歳で40歳みたいなやつもいっぱいいる。僕はそっちの方が興味あるけどな」。イチロー自身に衰えの感覚はないようだ。(共同)

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2010年8月18日のニュース