西武 日本シリーズ進出!涌井がMVP

[ 2008年10月22日 17:40 ]

日本シリーズ進出を決め、ナインに胴上げされる西武・渡辺監督

 プロ野球の日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズ(CS)は22日、西武ドームでパ・リーグ第2ステージ第5戦を行い、西武(リーグ優勝)が日本ハム(同3位)を9―0で下し、1勝のアドバンテージを含んだ対戦成績を4勝2敗とし、4年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。西武の日本シリーズ出場は前身の西鉄時代を含めて通算21度目で、4年ぶり13度目の日本一を目指す。日本シリーズ(7回戦制)は11月1日に開幕し、西武はセ・リーグ第2ステージ、巨人―中日の勝者と対戦する。決めた。涌井は完封勝利。CS第2ステージの最優秀選手賞(MVP)には、2勝をマークした涌井が選出された。

 投打で圧倒した。日本シリーズ進出を決めた西武の渡辺監督は「シリーズに出たいという気持ちがあったので、こういう結果になった」と胸を張った。
 勝利を手繰り寄せたのは3回2死から奪った4点だ。口火を切ったのは片岡。左前打で出塁し、けん制にひるまず、栗山の打席の初球に二盗を決めて好機をつくった。

 栗山の四球の後、中島が甘くなった直球を左前に適時打。中村も四球で続いて満塁とし、石井義は押し出し四球。片岡の盗塁がきっかけとなり、指先が狂い出したグリンの動揺を見透かしたような攻撃だった。

 2年連続盗塁王に輝いたリードオフマンの脚力も生かし、理想通りの展開に持ち込んだ。これで火がついた打線は12安打で9点を奪う圧勝をもたらした。

 第2、3戦では徹底した内角攻めにあい、2連敗。一時は不穏な空気も流れた。しかし、4年ぶりに優勝したペナントレース同様の攻撃力を、緊迫した短期決戦でも発揮して苦境を打開した。「去年の秋から最終目標は日本一。自信を持って挑みたい」と指揮官。また一つ、若いチームが成長の足跡をしるした。

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2008年10月22日のニュース