平田劇弾!プロ1号が代打サヨナラ本塁打

[ 2008年9月8日 06:00 ]

<中・横>9回、代打・平田は右中間にプロ初本塁打を放ち試合を決め、満面の笑みを浮かべる

 【中日5-4横浜】右中間席に打球が入るのを確認すると、足取りを緩め歓喜を爆発させた。同点の9回1死、3年目の中日の平田が代打サヨナラ本塁打。プロ1号が最高の幕切れを演出した。

 「立浪さんから“代打で走者がいないからホームラン狙え”と言われました。打った瞬間、手応えあったけど、フェンス直撃やったら怒られるんで全力で走りました。昨年の日本シリーズの決勝犠飛よりうれしかった」
 興奮冷めやらぬ平田だったが、理由があった。この日は早朝5時起きで、午前10時20分開始のウエスタン・ソフトバンク戦に出場。その一戦でもナゴヤドームの右中間へ決勝3ランを叩き込んだ。試合中は「眠かったんでタイロン(ウッズ)からひまわりの種をもらってかんでました」。9回、後輩を気遣った!?森野から「早く帰りたいやろ。終わらせろ」との“一発指令”。しっかり応え眠気を吹っ飛ばした。
 大阪桐蔭時代は高校通算70本塁打のスラッガー。将来の和製大砲として期待する落合監督も「ちょっと格好よすぎるんじゃないの?ボーヤがね。高校の時、あっち(右方向)へ打てるから無理言って獲ったんだ。あっちに長いのを打てるヤツは大成するんだ」。当時のスカウト陣に履正社・岡田(オリックス)を推す声がある中、あえて獲得を指示した指揮官も目尻を下げた。
 チームは横浜に3連勝し、再び貯金1。「100打席を超えたんで、そろそろ打ちたかった」という平田の千金弾ボールは、実家の記念ボールコレクションに加わる。

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2008年9月8日のニュース