12球団そろい踏み“ダル2世”3回5Kで試運転

[ 2008年7月10日 07:45 ]

ドラフト候補の九国大付属・二保は3イニングを投げ2安打無失点の好投

 【九州国際大付3-1慶成】“ダルビッシュ2世”の呼び声高い、福岡・九州国際大付のエース、二保旭(にほ・あきら3年)が9日、2回戦の慶成戦に7回から登板。ネット裏に陣取ったプロ12球団、約30人のスカウトの前で、夏の“試運転”を行った。

 「最初は真っ直ぐが抜けてよくなかったので、見せ球にして打たせて取るピッチングを心がけた」と二保。スカウト陣のスピードガン表示は直球で142キロ。MAX145キロのストレートをもつ本格派としては少々物足りなくもあったが、それならばともう一つの武器である縦のスライダーを有効に活用。3回で5奪三振、被安打2とまずまずの投球をみせた。
 地元ソフトバンクの福山九州担当スカウトは「まあまあの出来。春先の方がスピードは出ていたけど」と、まだエンジンがかかりきっていないという評価。しかし、一級品の素材であることは間違いなく、中日の早川チーフスカウトは「投げ方、球質がいい。もちろん上位にリストアップする」と絶賛した。
 宮城・東北高で日本ハム・ダルビッシュ有投手を育てた、九州国際大付の若生監督は「やっぱり安定してますね」と安心して見ていられる様子。試運転を終えた右腕が本領を発揮するのはいつになるだろうか。

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2008年7月10日のニュース