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巨人に王建民2世!台湾の「速球王子」獲得

 台湾の至宝を獲得だ。巨人は20日、台湾の黄志龍(ファン・ツーロン)投手(20=国立体育学院)と育成選手契約を結んだと発表した。10月下旬から今月上旬にかけて2軍の練習に参加していた同投手はMAX152キロの剛腕でメジャー数球団も興味を示していた逸材。将来性豊かな右腕は、来シーズン中の支配下登録を目指す。

 メジャーからも注目された“ダイヤの原石”が巨人に加わる。台湾の大学生でもある黄志龍は10月下旬から約1週間、川崎市内のジャイアンツ球場での2軍練習に練習生として参加。ブルペンで投球練習を行った際の直球の球速は140キロ台の前半だったが、伸びのある球質が2軍首脳陣の目に留まった。球団は育成枠での獲得を決めた。

 黄志龍の持ち球はMAX152キロの直球とスライダー、フォーク。右の本格派投手で各世代で台湾代表のメンバーに入り、国際大会の経験も豊富だ。9月のW杯(欧州)では4試合に登板し1勝2敗も、同16日の日本戦(サンマリノ)に先発し延長10回を4安打1失点(自責0)で勝利投手になった。同じ台湾出身でメジャーの舞台で活躍しているヤンキース・王建民(29)のようにスケールの大きな投手に成長する可能性を秘めている。

 昨年4月には米ロサンゼルスで複数のメジャー関係者の前で投球を披露。メジャー球団も興味を示した逸材が巨人入りを決断した理由は、充実した育成システムだ。現在、チームには林イーハウ(18)と李 イーフォンの10代の台湾人2投手が育成選手として在籍。年々球威は増しており、けん制、クイックなど細かい技術も上達している。黄志龍は10月下旬に来日していた際に「(台湾出身の)2人がいることは心強い。巨人の環境や練習メニューも素晴らしい」と周囲に語っていた。

 巨人は山口、松本ら育成枠出身の選手が新人王を獲得するなど1軍の主力に成長しているが、外国人の育成にも力を入れている。今季6勝を挙げたオビスポはその象徴的な存在だ。また、球団は今季から米国に2人のスカウトを常駐させ、ここ数年は育成コーチらが台湾、ドミニカ共和国などに頻繁に足を運んでいる。充実した育成システムと世界戦略が、台湾の剛腕獲得につながったといえる。

 今季、チームはリーグ3連覇と日本一を奪回。原監督は「来季に向けチームは進化していく」と語っており、V4へ向けた補強を着々と進めている。来季、黄志龍が“新戦力”として、早い段階で支配下登録される可能性も十分ある。

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黄志龍のコメント 小さい頃から米国ではなく、日本の野球に興味を持っていました。伝統のある巨人軍に入団できて大変、光栄です。一刻も早く1軍に上がり、柱となるような投手になりたいと思います。

 ◆黄 志龍(ファン・ツーロン)1989年2月22日、台湾台東県出身の20歳。台北県穀保家商高―国立体育学院。中学生時代から台湾代表入りし06年には第22回AAA世界選手権に出場。韓国戦では金広鉉と投げ合い0―1で敗れた。今年9月のW杯では日本戦で勝利を挙げた。台湾では「速球王子」の異名を持つ。1メートル77、75キロ。右投げ右打ち。

 ◆王 建民(ワン・チェンミン)1980年3月31日、台湾・台南市生まれの29歳。大学にあたる台北体育学院在学中の00年5月にヤ軍とマイナー契約。04年にはアテネ五輪に出場した。05年4月にメジャー昇格し、同年8勝をマーク。06、07年に19勝を挙げたが、昨年は右足を故障して8勝止まり。今季は右肩を痛めて12試合で1勝6敗、防御率9・64。1メートル91、91キロ。右投げ右打ち。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年11月20日 10:01 ]

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